第一回。真空成形(成型)とはどんな加工方法?布団圧縮袋をみれば分かるかも。

第一回。真空成形(成型)とはどんな加工方法?布団圧縮袋をみれば分かるかも。

真空成形(成型)とは、俗にバキュームと言われているプラスチックの成形方法です。
他にも射出・押出し・ブロー・プレス等々、プラスチックの成形方法は複数ある中で、真空成形は比較的工程がわかりやすいと思います。

真空成形(成型)は、柔らかくして引っ張る加工方法。

TVショッピング定番のふとん圧縮袋が、真空成形(成型)のヒントになります

真空成形加工の説明1

ふとんをこのプラスチックの袋に入れて、特殊弁に掃除機を突っ込みます。ペチャンコです。もしこのふとんが鉄製だったら、袋はふとんの形になります。
極端な話、真空成形加工とはこういうことです。視覚的に納得していただけましたでしょうか。

真空成形(成型)は熱成形とも呼ばれます

真空成形加工法4 加熱され柔らかくなった樹脂(プラスチック)を型に押し付け吸引します。そして型にへばりついて形成しているところを冷却し、もう戻らないようにするという成形方法です。

それでは身近にどんな真空成形(成型)品があると思いますか?

分かりやすいものを二、三あげてみます。

まずはコンビニなどで売られているお弁当の容器(残念ながら当社では作っていません)も真空成形品。
それから電気屋さんで吊り下げられているPCケーブル類などの容れ物、天地左右のうち3辺が裏側に折り曲げられて台紙が滑り込ませてあるパッケージ(スライドブリスター)も真空成形品。

もっと分かりやすいところで、みなさん一度はかぶったことがあるでしょう、おめんも真空成形品なのです。

真空成形(成型)の大きなメリットとは?

“パッケージは欲しいんだけど初期費用はかけられない” 

真空成形(成型)はそんなお客様におすすめです。

製品の特徴として、代表的なプラスチック成形方法の射出(インジェクション)成形と比較すると、残念ながら真空成形はその精度と形状には限界があります。
しかし、真空成形はどの成形方法にも絶対必要な成形型が安いという大きなメリットがあります。(他方法比較)

熱可塑性樹脂を加熱し柔らかくし、大気圧以下の力で型に吸い付ける成形方法が真空成形です。
かける力が弱いため、少量の成形ならば耐久性の比較的低い素材で作られた型でも成形が出来てしまいます。
例えば、木・石膏・樹脂型があげられます。

また成形時に他の成形方法のように、上下から挟み込んだり、上下の隙間に流し込んだりする必要がありません。
「成形をする」というだけならば、上下どちらか一方だけでも加工ができるということも型の費用を抑えることに寄与しています。

※熱可塑性樹脂とは、温度によって柔らかくなったり、硬くなったりするプラスチックのことです。

まとめ:真空成形(成型)は分かりやすく導入しやすい成形方法です

プラスチックの一つの成形方法である、真空成形(成形)をイラストを使いながらご説明しました。
内容をまとめますと以下のようになります。

  • 真空成形(成型)とは熱をかけて吸い付け伸ばすプラスチックの成形方法である。
  • パッケージを初め、真空成形(成型)品は身の回りでよく目にすることができる。
  • 真空成形(成型)は、射出成形などの他のプラスチック成形方法に比べると精度が出づらいという短所もある。
  • 一方、耐久性の低い素材でも成形型を作ることができるため、初期費用を抑えることができるという長所がある。

真空成形(成型)品は、製品を収納するトレー、店頭で陳列するためのブリスター、そして製品の宣伝広告に役立つ販促物など成形品の使用途は多岐にわたります。
他の成形方法ではとても費用のかかる初期費用も抑えることができますので、ぜひ真空成形(成型)品の導入をご検討ください。