第三十七回。【おめんを語ろう・その1】お面=マスク?

第三十七回。【おめんを語ろう・その1】お面=マスク?

【パッケージ解体】・【四の五】に続くシリーズ、【おめんを語ろう】を始めようと思います。

【四の五】を始める際に、書くことが思い浮かばないと泣きを入れました。が、よくよく考えると長いこと製作にたずさわってきたお面の話を一切していない。この話をせずに思い浮かばないとよく言ったもんだ。制作工程や新規で発売される製品の話などを中心にお話していこうと思います。

【おめんを語ろう】の第一回目は、お面とマスクは同じもの?という話をしたいと思います。

実は「マスクギャラリー」という別サイトもやっています

上の画像は「マスクギャラリー」というサイトの画像です。お面が好き過ぎて、わたしが作ってしまったサイトです。サイトを作る際に、ちょっとかっこつけようとこの名前をつけたのです。

けれどね。わたし、「マスクは作れますか?」というお問い合わせを頂くと「お面なら作れます」とお答えしているのです。あまのじゃくですよね。わたしの認識ではマスクはこういうものです。

自分の認識では、マスクとは顔を全部覆うもの

顔をすっぽり覆うもの。コロナ騒動が起こって以来、マスクの意味は口・鼻を覆うものという意味オンリーになってしまいました。元々、マスクってどういう意味なんだろう?調べてみました。

衛生・医療・医学等の分野を中心に用いられるマスク(英: mask, Respirator)とは、人体のうち顔の一部または全体に被るもの、または、覆うものを指す。頭部まで覆うものを含めることもある。広義では体の他の部分を覆うものもそのように称することがある。

注目する点は、この検索結果の備考欄に書いてあるこの文章。「この項目では、衛生・医療・医学等の分野その他で用いるマスクについて説明しています。儀式・演劇・仮装等に使われるマスクについては【仮面】をご覧ください。」

つまり、マスクという言葉は ‵顔の全体または一部に被るもの・覆うもの 'というとても広い意味を持った言葉であるということがわかります。では、注釈に従って仮面を調べてみます。

仮面(かめん)もしくはマスク(英: mask)とは、人体のうち顔の一部または全体に被るもの、または覆うものを指す。頭部まで覆うものを含めることもある。

顔を覆って隠すことはさまざまな意味合いがある。他人からはわからないということのみならず、装着するマスクがかたどっている神・精霊・動物(実在架空を問わず)等そのものに人格が変化する(神格が宿る)とも信じられ、古くから宗教的儀式・儀礼またはそれにおける舞踏、あるいは演劇などにおいて用いられてきた。こうした性格のものは、日本においては一般的にはマスクといわれず、仮面と称されることが多い

いっぽう、顔を隠すという意味合いが強いマスクは、日本においては一般に覆面と呼ばれ、「覆面強盗」や「覆面レスラー」などのように用いられる。

‵顔の全体または一部に被るもの・覆うもの 'を使用する意味合いで仮面とマスクに分けています。人格を変化させる・変身させるために使うものが仮面。顔を隠すものがマスク。

今日、縁日などで売られているお面は、顔を隠す目的のものではありませんよね。ヒーロー・ヒロインに変身したいがために被るものだとわたしは思います。やはり日本的には、お面マスクと考えてよいのではないでしょうか。ここで今日の主題「お面はマスクか?」の答えが出ました。

でも、これで終わってしまうと釈然としないものが残ります。それは、なぜ仮面と呼ばずお面というのか?です。「」ということばに注目してみます。

面は「おもて」の意味があります。「おも」は顔、「て」は方向をしめす言葉。ひだりて○○、みぎて○○といった「て」と同じ働きです。となると、顔の方向、つまり正面、顔面という意味合いを示すと考えられます。

このことから、人格を変化させるために顔に被る・顔を覆うもの(=仮面)のうち、顔面につけるものをお面というのでしょう。

今まで感覚的に「お面マスク」じゃないと思っていました。今回調べてみて、わたしの理解が本当に正しいのかはわかりませんが、なにかすっきりした思いがします。

では、では

「おめんを語ろう」をよろしくお願い致します

【おめんを語ろう」始めます。