第二十回。【パッケージ解体】業界初!だけに目をうばわれた訳じゃないぞ、MAG SAND 見せ方にもおもしろさのあるクラムシェル。

第二十回。【パッケージ解体】業界初!だけに目をうばわれた訳じゃないぞ、MAG SAND 見せ方にもおもしろさのあるクラムシェル。

【パッケージ解体】シリーズ。初めてパッケージを製作する。どういうものを揃えて、どういう仕様にしたらよいか分からない。ならば、パッケージの先人のまねをしてみることを勧める。もちろん、まねて良いこと悪いことは存在する。しかし、先人がこのパッケージをどういう意図で設計し作製したのかを理解することはとても有意義なことだと思う。そんな気持ちをこめて始めたこの【パッケージ解体】シリーズ。

お前には考えがないと人が言う。なぜ、マスクをつけるのか。「人の目が気になる」と答えれば、それはあまりにも思慮がたりないと言い返される。人の意見が気になる、書かれていることに左右される。それはそんなに悪いことだろうか。

今日もパッケージ見本を探しに近くの島忠ホームズへ。キッチン・バストイレタリーを攻めてみる。

パッケージの勉強に今日も近くの島忠ホームズに向かう。いつもならば、引き寄せられるように文具に足が向かってしまう。今日は強い意志を持って、他の売り場へ。キッチン、バストイレタリーも成形品が多く飾られている売り場だ。

すーと通る。また戻る。ん、ん? 業界初!

業界初!とあるこの商品はなんだ!

「数量限定、ここでしか買えない、口コミ第1位」この手の言葉に弱い、弱すぎる、わたしの個性が業界初をYESと言う。しかし、それだけではない。窓ガラスにはさんで使うというキャッチも気になるではないか。

加えて、このパッケージは今まで紹介していない「シェル(=クラムシェルパッケージ)」だ。マグエバー製「マグサンドiフック」。開封を楽しみに家に帰った。

マグエバー製「マグサンドiフック」

このパッケージングも斜め後ろ45°がきれいだ。

・マグエバー「マグサンドiフック」

・はさんで使うマグネットフック

耐熱・耐寒性、耐候性、耐水性、離型性、非腐食性等の特性のあるシリコンでネオジム磁石をコーティングしたシリコンマグネット。
シリコンマグネットフックは、レアアースの入ったネオジム磁石を使っています。ネオジム磁石は磁力が強い一方、脆い、錆びやすい、粘着面が滑りやすいといった弱点があります。
そこでシリコンで磁石を覆うことでネオジム磁石特有の弱点をカバーし、錆びにくい、滑りにくい、割れにくい、設置面を傷つけない磁石商品の開発に至りました。
フックの形状は2 種類。アルファベットの「i」に似ている方が「i フック」、アルファベットの「j」に似ている方が「j フック」です。

クラムシェルとは貝殻のこと。貝が口を開いたような形の真空成形品をそう呼びます。
クラムシェルパッケージはセンターのヒンジを境に本体とふたに分かれる

クラムシェル(clamshell)とは貝殻のこと。貝が口を開いたように見えるため、そう呼ばれている真空成形のパッケージの形態である。中央のヒンジをはさんで本体とふたに分かれる。最近がヒンジの代わりにミシン目で折り返す仕様も多い。

クラムシェルパッケージは本体とふたの角が逆勾配になっていて、はめると外れない仕様になっている。

ふたを本体にかぶせたときの対峙する角がそれぞれ逆勾配になっていて、はめると外れない仕様になっている。これがクラムシェルの特徴。とは言え、この外れづらさ加減が微妙で、実際は後加工でテープ貼りやホッチキス止めをして開かない(開かせない)ようにしている商品も多い。

このクラムシェルにはシールやホッチキスのとめはなし

裏面を見ると、シールやホッチキスはなし。では、開封。しっかり固い。開かないという意味では、適度な嵌合(かんごう)だと思う。ちなみに真空成形では、逆勾配部分のはまり具合を「かんごう」と呼んでいる。

パッケージとしては、シェルと中に入れる台紙が1枚。いたって標準的な組合せ。

パッケージとしては、シェルに中入れ台紙が1枚の標準的な組合せ。しかし、しかし、ここが憎い。「窓ガラスにはさんで使う」このキャッチコピーをパッケージ内で体現しているではないか!

窓ガラスをはさんで使う

製品は2パーツ。それらを収納する余計な凹凸を作ることはせず、窓ガラスに見立てている成形凸部分にはさんでいるだけ。こうやって使うんだと言わんばかりに。自分はこのパッケージングを考えられただろうか。見事である。

マグサンドを実際に使ってみる。洗面所の扉の窓ガラスにつけてみた。

実際に使ってみた。洗面所の扉の窓ガラスにつけてみる。しっかり固定。位置はどうにでも動かせる。まさかこんなところにモノをぶらさげることができようとは思いもしなかった。

こういう発想は昔からあったと思う。しかし、それを製品化するかは別問題である。業界初は伊達ではなかった。人の言葉に踊らされることは悪いことばかりではない。

MAG SANDを領収書を吊るすのに使っています。

現在。オーディオのスティールラックに取り付けて領収書をぶら下げて使っている。こんな角々にも位置を決めることなく使えるのがとても便利。これで出し忘れを無くすんだ。