第六十六回。【パッケージ解体】紙製にこだわるカンミ堂 「タップテープ」本体も紙製。

第六十六回。【パッケージ解体】紙製にこだわるカンミ堂 「タップテープ」本体も紙製。
【パッケージ解体】シリーズ。初めてパッケージを製作する。どういうものを揃えて、どういう仕様にしたらよいか分からない。ならば、パッケージの先人のまねをしてみることを勧める。もちろん、まねて良いこと悪いことは存在する。しかし、先人がこのパッケージをどういう意図で設計し作製したのかを理解することはとても有意義なことだと思う。そんな気持ちをこめて始めたこの【パッケージ解体】シリーズ。

「差して留める」。この製品のとめ方はあまりにシンプルかつ有効で ‵参ったなぁ‘と思わず手にした一品。株式会社カンミ堂「ペントネ(詰め替え用)を以前に紹介した。

今回のパッケージ解体は、同じくカンミ堂の文具「タップテープ」。前回の「ペントネ」と同じ流れの、成形品を使わないパッケージ形態。シンプルかつ洒落たデザイン。見た目だけで言えば、全くわたし好みのパッケージだ。思わず手を伸ばした。

タップテープ』は、「日常使いしやすい手軽さ・デザイン」をコンセプトに生まれた新しいかたちの両面テープです。等間隔でカットずみのテープを、ロール状で本体に内蔵。はくり紙の端を引いてテープを1片繰り出し、貼りたいものの裏面にポンと押すだけで、はさみでカットする手間やはくり紙をめくる手間なく、テープを手軽につけられます。テープは表と裏の粘着力に差をつけており、ノートや壁に貼る面はくり返し貼りはがしできる仕様となっています。貼る場所を傷めず、一度貼ったあともきれいに貼り直せるため、日常使いに最適です。本体デザインは、生活空間に馴染むシンプルな仕上がりに。『タップテープ』はプライベートシーンを中心とした“ちょっと貼りたい”をもっと快適に、楽しく変えます。

カンミ堂「タップテープ」商品正面

商品越しに障子を見る。ジッポ(ライター)のように見える製品だが、和紙の背景がよく似合うデザイン。シンプル イズ ベスト。

カンミ堂「タップテープ」パッケージ一式

開封。製品1ヶ・OPP袋1枚・台紙1枚・説明書1枚のパッケージ構成。

カンミ堂「タップテープ」台紙はスカスカ

前回のペントネ同様、台紙だけを見るとすっきり。ただ、ペントネのように台紙で製品自体をとめる仕様はなし。

製品のとめ方は上下の差し込みのみ

これがペントネの台紙。台紙と製品は上下二本のひっかけを差し込むことで固定される。今回のタップテープはこのような仕掛けがなく、単に製品より大きく形状なりに台紙がくり抜かれているのみ。そのため台紙から製品はポロっと落ちる。

カンミ堂「タップテープ」説明書は台紙に挟み込んでセット

台紙は2つ折りで表裏に印刷あり。つまり、4面に印刷があることになる。

しかし製品に今までにない特徴がある上に、これだけくり抜かれた台紙では使用説明が書き切れなかったのだろう。小さな説明書を別紙でつけている。説明書の端を外側に折っているのはデザイン上の工夫と挟み込む際の位置出しのためか。

カンミ堂「タップテープ」説明書のサイズが穴にギリギリでセットがしづらいのでは?

この説明書のサイズが台紙のひっかけ穴にギリギリ。実際にセットをしてみたが、説明書が穴をふさいでしまうことがあった。

この動画はセットをし直してみた時の様子。 最初は製品・台紙・説明書をセットした上でOPP袋に入れようとした。製品は台紙に固定されていないのでとても不安定。しかも台紙は二つ折りのために袋に入れようとすると開いてしまって入らない。途中でセットを諦めた。

次に台紙だけをOPP袋に先に入れて、袋の中でセットをしていこうと考えた。スムーズにとは言えないがこの方法でセットをし直せた。しかしこんな手際では時間もかかるだろうし、OPP袋は指紋だらけになることだろう。これをきれいに、恐らく早くセットしている現場に感心。

今回「タップテープ」のパッケージを解体してみて。紙製品には紙製品の良さがある。しかし、パッケージングを手際だけで考えた場合、プラスチック成形品のありがたさをあらためて感じてしまった。