第十四回。【印刷成形のデーター作り】成形用に画像を作り直さないとちがう人になっちゃうよ。

第十四回。【印刷成形のデーター作り】成形用に画像を作り直さないとちがう人になっちゃうよ。

先日お話した「印刷成形の費用感」。
パッケージなど一般的な真空成形品と比べて「 より費用がかかるか?と聞かれれば、YESと答えるしかありません。」と書きました。

成形品に色なり絵柄なりを付け加える部分で、別途費用を考えて頂く必要が出てきます。
その追加費用的なものの一つ、成形用データーはなぜ作り直さなくてはいけないのか?
今日はそのあたりのことをお話したいと思います。

ちゃんとした印刷原稿を渡しているのに。

印刷用原稿として申し分ないものをお客様からご支給頂いています。
ならなぜ、費用をかけてわざわざ作り直さなくてはいけないの!
お客様の心の叫びは本当によく分かります。

印刷用データーはXY、成形用印刷データーはXYZ。

ふつうに印刷データーと言えば、XYの2次元を指します。
しかし、成形用印刷データーは、XYZの3次元向けのものになります。
頂いた印刷データーのどこから「Z」部分を持ってくればいいのよぉ~ となります。
2次元のデーターをベースにZを加えながら3次元向けのデーターを作り直すことが、「印刷成形のデーター作り」となります。

面積を増やして、位置を動かしていきます。

論より証拠。
見て頂きましょう。

実写面。顔の骨格を3Dスキャナー機でデーター化する

先のブログでも載せた、わたしの顔のお面です。

3Dスキャン機で骨格のデーターを取り、それを使って成形型を作成する。

一誠技工舎では実写面と呼んでいますが、まず3Dスキャナー機で顔の骨格データーを取ります。
次にその骨格データーから成形型を作り、その形状に合わせて画像データーを作り直します。

また、ここで希望を入れたりもします。
少し優しい目にしたり、しゅんと見せたり。
わたしの場合は、鼻の曲がりを少し直しました。(笑)

修正する前の画像。つまり元の顔

これが元の画像、つまりわたしの顔です。
生顔を出すのは恥ずかしいので絵のように見せようとフィルターをかけたら、砂場に顔をつっこんだようになってしまいました。

型の形状に合わせて作り直した成形用の印刷データー

そしてこの画像、別人の顔のものでは有りません。(こちらも砂場加工しています)
成形用印刷データーとして、実際に出力をし成形をおこなったものです。
顔つき、そして面積が元の画像と全く異なっているのが分かると思います。

ちがう人になっちゃうよ。

XYからXYZにするために、外周を中心に面積を増やしています。
加えて、鼻周りを中心にかなり手を加えています。
高さが求められる場所(=鼻のようなところ)は、Z部分を作るために周りから材料を持ってきてしまいます。
そのため、このあたりを中心に画像の修正をする必要が出てくるのです。

別人のような画像を使って、やっと元に顔に似せることが出来てきます。
逆に、元の画像をそのまま使っていたら、全くちがう人、人相になってしまいます。

印刷成形は「データー作り」とそのデーターを安定して成形できる「技術」が肝。

真空成形の印刷合わせは、データー作りとそのデーターを安定して成形できる腕がものを言います。
その両輪の一つ、成形用印刷データーを作るためにお客様から費用を出して頂いています。

自分の顔のお面を被ってみる