第十一回。【パッケージ解体】浮いて見えるこの構造はたのしみ!ナカバヤシの「Digio ² 」、リポートするまでは開けられない 必要で買ったのに・・。

第十一回。【パッケージ解体】浮いて見えるこの構造はたのしみ!ナカバヤシの「Digio ² 」、リポートするまでは開けられない 必要で買ったのに・・。

【パッケージ解体】シリーズ。初めてパッケージを製作する。どういうものを揃えて、どういう仕様にしたらよいか分からない。ならば、パッケージの先人のまねをしてみることを勧める。もちろん、まねて良いこと悪いことは存在する。しかし、先人がこのパッケージをどういう意図で設計し作製したのかを理解することはとても有意義なことだと思う。そんな気持ちをこめて始めたこの【パッケージ解体】シリーズ。

今このレポートを書くのに使っているこのPCは、USB以外の記録媒体を読み込むことができない。SDカードでさえ使えないのだ。スマホで写真を撮る。Send Anywhereで画像を送る。この繰り返しをしている。不便この上ないのだ。そこで近くのケーズ電気にカードリーダーを買いに出かけた。

何十ものカードリーダーがぶら下げられている。数百円のものから二、三千円のものまでこんなに種類があるものなのか。想像していた値段帯=1千円以下のものに的を絞って商品を選ぶ。この値段帯で性能の差なんてないだろう。見た目だけで選んでみた。

・ナカバヤシ「Digio ²」
Digioを斜めから見る

車好きのあいだでよく聞かれる言葉。斜め後ろから見るのが好き。今回、わたしもそれにやられた。こんな見え方をさせていたのは、このDigio ²だけだった。パッケージ紹介に使おう。

加えてこのきれいなオレンジ。前回の紹介時にちょっとだけ顔を出してくれた「MONO-CC5」のブルーに勝るとも劣らず、ビビっときた。あらためて、パッケージングの仕方や製品の色選びが大事だと思わざるを得ない。

さて、本題に行く前に・・・ちょっと驚く。

台紙の裏の製造会社名にびっくり。

裏面を見て、えっ。まさかのナカバヤシ株式会社。ナカバヤシと言えば、新婚さんいらっしゃいのフエルアルバムでしょ。急ぎ調べてみると、アルバム、オフィス家具、パソコン周辺機器等々他分野で製造を行っている会社だった。知らなかった。

ナカバヤシ社製Digio

あらためて製品をみる。正面から見ると、製品が宙に浮いているかのようだ。

入れ口の方から見る

その構造に期待する。すぐにでも、力ずくで開けて中をみたい。そんな衝動にかられるパッケージだ。しかし、そんなことはできない、レポートを済ませるまではやさしく。

それにしても・・とりあえず、今回まではSendにお世話になろう。せっかく買ってきたのに使えないとは あ、あ~。

透明箱を開封

外装は、透明箱のキャラメル式。底の組み方が、差し込み式でごく一般的な形状。留めはふたにシール2か所、底に一か所。紙製の箱を底に入れ、その上に成形品を乗せる。もちろん、箱の中には折りたたんだ説明書入り。

透明箱に成形品を組み合わせたパッケージング

成形部分は別体。成形品と外箱が一体になってるんじゃないかとという期待をかすかに持っていた。そうだったら、すごい。

凹凸があっても貼りの機械(製箱工程)を通るというのはやはりだめか。それにしても、別体を感じさせないうまい仕様、見せ方だなぁ。

成形品に3か所逆テーパーがある。

成形的には3か所に逆勾配。勾配を逆末広がりのようにすることで、製品が出てこないようにしている。逆勾配に関してはまたの機会に話したいと思う。

製品を折り返しで抑える

が、逆勾配は製品との接触部分が浅くしか取れない場合、完全ではない。それを、メディアを差し込む部分2か所に折り返しをつっこみ補完している。

コードは切れ込みの下をくぐらせている。これは正解。コード部分も逆テで抑える仕様があるが、ひっかかりにくいし、凹の間口が狭くなってしまって成形がしづらい。

成形部分を展開するとこうなる。

成形部分の展開はこんな感じ。ちなみに、横切るキズは机のもの。この机はキズだらけなのだ。

パッケージを全て展開する。

透明箱がひとつ。成形品がひとつ。台紙がいちまい。箱がひとつ。これが今回のDigio ²のパッケージの全体像。一つの商品は、これだけの工夫で支えている。本当に奥が深い。

これでやっと、Send Anywhereから解放される。このソフトを神ソフトと信じて疑わないが。

真空成形品を使ってみようよ!

  • ‘これから’という元気なお客様とのお取引も大切にいたします
  • むずかしい専門用語は使いません。分かりやすい仕事をめざします
  • 真空成形品導入の際にネックになりがちな、型の製作費用の節減をめざします
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