第十三回。【パッケージ解体】ミドリカンパニーの「XS 修正テープ」パッケージもここまで潔いよいと気持ちがいい。

第十三回。【パッケージ解体】ミドリカンパニーの「XS 修正テープ」パッケージもここまで潔いよいと気持ちがいい。

【パッケージ解体】シリーズ。初めてパッケージを製作する。どういうものを揃えて、どういう仕様にしたらよいか分からない。ならば、パッケージの先人のまねをしてみることを勧める。もちろん、まねて良いこと悪いことは存在する。しかし、先人がこのパッケージをどういう意図で設計し作製したのかを理解することはとても有意義なことだと思う。そんな気持ちをこめて始めたこの【パッケージ解体】シリーズ。

前回の【パッケージ紹介】の際に、逆テーパーのことをちらっとふれた。そうなると早々にこの話はせずにはおれまいと思い、サンプルパッケージを探しに行く。せっかくなら営業を再開した、ショッピングモールに出かけてみよう。本日のお題は「逆テーパー」。LOFTに行く!

LOFT店内。平日はゆっくり見て回れる。コロナの影響もあるのか?

と意気込んだ。が、先に言わなくてはならない。目的のものは買わずに帰って来てしまった。ビビッとくるパッケージがなかったのだ。逆テはある。けれどビビッとこない。ビビッとこないものを題材にすると、まったく筆(タイピング)が進まない。

結果、今日はこれ。デザインフィル社製 ミドリカンパニー【XS修正テープ】。今日は逆テ、逆テと思いながらもこの商品の前を何度も行ったり来たりしてしまった。目的が違うことは分かっているのに、このデザインを無視できなかった。

文房具売り場は品揃え、デザイン性で群を抜く。

手帳売り場から美容器具売り場まで、くまなく歩いた。しかし、どうしても文具売り場に引き寄せられる。わたしの目には、文具売り場の(パッケージ的)品揃え、デザイン性、キャッチコピーの文句は群を抜いている。ユニ アルファゲルシリーズの「集中力が続くシャープペン」 この文句だけで数分立ち止ってしまう。

その中でも吸い寄せられたのが、前述の【XS修正テープ】だった。XSというくらいであるから、比べものにならないくらいちっちゃくて逆に目につく。キャッチコピーも控えめでよろしい。そして何よりこのインディゴブルーがたまらない。

・ミドリカンパニーXS(エックスエス)

XS(エックスエス)は、サイズ表記に用いられるExtra Small(エクストラ スモール)=「XS」をシリーズ名の由来とし、その名の通り世界最小クラスの機能性と携帯性を追求したステーショナリーシリーズです。小さくても機能面・使用感も抜群です。コンパクトで収納にも場所をとらない、日常の手仕事に役立つアイテムが揃います。

―ミドリカンパニー 「XS(エックスエス)」より

一方、実用性も疑う。パッケージサンプルとして購入するものは、開封後に自分で使用することを前提としている。だからこそ、自分の感性をフルに使って商品選びをする。デザインはたまらないんだが、このサイズは本当に使えるの? 迷った結果が手元にある。

修正ペンのパッケージの裏側。差し込み式

ぱっと見で、パッケージの構成は分かる。紙の袋の中に成形品を入れている。もちろん、成形部分は袋をくり抜いている。見た目、シンプルなだけに内部が逆に気になる。さっそく、うら面から商品を取り出そう。

XS修正ペンパッケージを開封する

シールを探す。おもて面を伸ばしてうら面に折り返している。伸ばした部分をうら面で何らかの処理をしているはず。通常は切れ込みを作り差し込む。そしてその上からシール貼り。差し込みを抜かれないように。

そのシールがない。それならば、差し込みの先端の形状が工夫されていて、外れづらくなっているとか。などなど考えながら、差し込みを素直に引いてみる。あっさり。外しやすいとさえ思える。

商品を取り出してみる。これもあっさり出せる。

おもて面、飛び出している成形(=商品)部分を下に抑えるように上にずらすと難なく成形に入れられた商品が出てきた。とても出しやすい。

以前は、パッケージにホッチキスがよく使われていた。簡単な作業で商品とパッケージを強く固定できたからである。中身が出されづらいこともある。しかし昨今は、その使用もかなり減っている。ホッチキスを使わずともパッケージを固定できる形状的工夫も考えられたきた。

それでもシールなど補完的なパーツを使うことは多い。全くのシンプルというものを見たことがない。そう考えると、このパッケージの潔さはなんだろう。他のXSシリーズも同じ仕様のパッケージだった。ブランドの方向性なのだろう。とにかく商品が出しやすい。捨てるものも少ない

ミドリカンパニー「XS修正テープ」パッケージ一式

これが今回の「XS 修正テープ」のパッケージ一式。逆テを買わずに買ってしまった製品。なぜだか、飲みかけのマグカップと一緒に写真を撮ってみたくなった。