第六十五回。そろそろチョコレートのシーズン 自分の顔のチョコを作ってみる
今日の記事は2年ほど前に、会社のブログに書いたことである。ここのところ急激に寒くなった。ああ、チョコレートの季節がやってきたと感じ、この記事のことを思い出したのだ。
木枯らし一号が吹くとチョコレートの季節 と勝手に思っている。現在は生産をしなくなったが、5、6年前まではチョコレートを流すための成形品を数多く作っていた。夏から秋に流し型を作るとそれらのチョコレートが出回り始めるのが、これからの時期になるというわけなのだ。
そのチョコレートの流し型を作っていた頃、初めて3Dスキャナーを手にした。スキャナーは人の顔のお面を作るために主に使用していたのだが、それ以外に是非作ってみたいと思ったものがあった。それが人の顔のチョコレートの流し型である。
第二十八回。評価の割れる3Dスキャナ【SENSE 3D】 単体の実用は難しいかも。組み合わせて使うと楽しいよ。
お面も流し型も製作過程は途中まで同じ。ならば用途を変えたら面白いのではないかと考えた。
3Dスキャナーは「Sence 3D」。Senseで取ったデーターに以前外部で取ってもらった精度の高いデーターを被せた。このスキャナーの精度では、後加工をした方がより良いものができる。
顔の形状データーに外周の壁を付け加える。顔の高さよりも少しだけ高い壁を作ることで、裏返しにした時の座りがよくなる。加えてチョコレートが溢れてもこの溝が受けてくれることになる。
画像左から、成形品→チョコレートを流して冷やす→成形品から外してチョコの出来上がり。
ただ試してみて、成形品の流し型から若干だがチョコレートの外れづらさを感じた。形状にもよるのだが、数を作るならもうひと工夫あったほうが良いだろうということになり・・・。
成形品の表側からシリコン(食品適応)を流してシリコン型を作り、そこに流し込んでみた。柔らかいシリコンだけに外れが良い。この時は、やり直しついでに社内別人の顔でチョコを作った。
当時は日本全国どこの人でもとはいかなかった。それはスキャンデーターが取れなかったからである。あれから2年以上の時が過ぎ、スキャンデーターを取れる場所も各地で増えた。
製作費的に学生さんには手が出しづらいだろうが、社会人ならどうだろうか?顔を覚えてもらうには格好のツールになりうる。成形品でも使いまわしはできるが、耐久性から考えてシリコン型まで作れば何年も使えるだろう。
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